milter manager 1.1.0

milter managerの開発版リリースである1.1.0がリリースされました。

新機能やバグ修正だけではなく、ENMA、ClamAV 0.95、Rails 2.3.2への対応など周辺ソフトウェアの更新に追従する変更も行われています。使用している環境が最新のソフトウェアを利用している場合は安定版ではなく、開発版を使う必要があるかもしれません。ただし、その場合は安定版よりも問題が起こる可能性が高いことに注意してください。

このリリースには運用時に便利な改良が含まれているので、それをいくつか紹介します。

milter-manager-log-analyzer実行効率改善

milter-manager-log-analyzerのメモリ使用量が激減します。これまでは、ログファイルの大きさに比例してメモリ使用量が増えていたのですが、ログファイルの大きさによらず一定のメモリ使用量で動作するようになりました。また、実行速度も改善されています。

子milter毎の問題発生時のアクション指定

Postfixではmilter_default_actionでmilterに問題が発生したときのアクションを指定することができます。Postfixではmilter毎にアクションを指定することはできませんが、Sendmailではmilter毎に設定できます。(Fフラグ)

milter-managerでもSendmailと同じように子milter毎にアクションを指定できるようになりました。(milter.fallback_status

まとめ

milter manager開発版をリリースしました。開発版は通常のユーザにはおすすめできませんが、milter managerの最新機能を試せるのでmilter managerの開発に興味のある人には有用なリリースだと思います。そのような人が簡単に試せるように、開発版用パッケージを 用意しています。

milter managerの開発に興味のある人は開発版を試してみてはいかがでしょうか。(通常のユーザは安定版を使ってください。)